kintone

キントーン開発環境の構築方法

はじめに

キントーンアプリをカスタマイズする際、本運用している環境(以下、本番環境)を直接修正するのは、非常にリスクが高いです。
弊社では、開発環境を別で作成し、開発環境で修正したものを、本番環境にアップする仕組みを取っています。

◇作業の流れ
 ・開発者ライセンスを取得して開発環境構築
 ・gusuku (グスク)を利用した、環境間のアプリの移行

開発者ライセンスの取得

サイボウズが提供している、開発者ライセンスを利用し、開発環境を作成します。

◇注意点  
 ・ユーザ数は最大5人の制限があります。
 ・本運用としては利用してはいけません。
 ・複数のライセンス取得は出ません。

詳しくはこちらのサイトを参照ください。
kintone 開発者ライセンス(開発環境)

1.「cybozu developer network 」からアカウントを登録します。

※登録時にはメールアドレスが必要になります。

2.登録したメールアドレス宛に、仮登録完了のメールが来ますので、内容に従って、登録を完了し、ログインを行ってください。

ログイン後、開発者ライセンスを取得します。

3.申込フォームに従い、開発者ライセンスの申込を行います。

※ライセンスの発行には30分程度時間がかかります。

4.発行完了後、環境情報を記したメールが来ますので、指定のURLにアクセスします。

以下まで到達できれば開発環境は作成完了です。

gusuku (グスク)を利用した、アプリの移行

続いて、本番環境にあるアプリを開発環境に移行します。
gusukuとはキントーンアプリ開発の作業支援のサービスです。
いつくかサービスはあるのですが、今回はDEPLOITを利用し、各環境間のアプリの移行を実現します。
サービスの詳細についてはこちらをご確認ください。
https://deploit.gusuku.io/

1.DEPLOITのログイン画面から、アカウントを登録します。

※登録時にはメールアドレスが必要になります。

2.登録したメールアドレス宛に、仮登録完了のメールが来ますので、内容に従って、登録を完了し、ログインを行ってください。

ログイン後、チュートリアルに従い、プロジェクトを追加します。
ここでは、サンプルという名前のプロジェクトを作成します。

3.作成したプロジェクトの環境情報を設定します。

本番環境および開発環境の環境情報を入力します。
※kintoneユーザ名はAdministrator権限のあるユーザを入力してください。

4.本番環境のアプリ情報を入力し、開発環境にアプリ移行を行います。

まずは、本番環境のメニューから、アプリを追加します。

追加時には、アプリIDが必要となります。
IDはアプリを開いた直後のURLの「/k/」以降の数字項目が該当します。
例)
https://aaaaaa.cybozu.com/k/137/
→アプリIDは137
ここでは、本番環境にあるID=137(アプリ名は作業予定)の
アプリを追加します。

追加が終わると、本番環境のメニューに移動し、
作業予定というアプリ名が追加されていることが確認できます。

次に、配布先を「開発環境」に指定し、「最新バージョンを配布」を選択し、アプリを移行します。

5.キントーン開発環境に移動すると、配布したアプリができています。

※アプリ更新はまだしていないため、運用開始前の状態です。

キントーン開発環境の画面から、アプリを公開すると、アプリの移行は完了となります。

6.開発環境→本番環境の移行

今回は本番環境→開発環境へのアプリ移行でしたが、アプリ修正時は、開発環境→本番環境への移行が正しい姿です。
同じように、開発環境のメニューを選択したうえで、「最新バージョンを配布」で可能です。

gusuku利用時の注意事項

gusukuのサービスを利用すると、容易にアプリ移行ができますが、利用時には注意事項があります。

・無償版は10アプリの利用制限があります。
 ※環境ごとにカウントされますので、本番と開発の2環境を利用する場合は、5アプリまでの制限となります。
・移行できない要素もあります。プラグインなどは移行できません。
 詳しくはgusukuサイトをご覧ください。
 https://docs.gusuku.io/limitation/

ABOUT ME
Fukunaga
Fukunaga
リードエンジニアしてます。フロントからサーバサイドまで、フルスタックで担当。 DBチューニングが得意。最近はキントーン開発、AI/分析作業など従事しています。